【番外編】たじカフェの場づくりの裏側
こんにちは。
たじカフェ主宰者の田島(たじー)です。
2017年12月にはじまったたじカフェ。
お陰さまで、この度『3周年(計66回)』をむかえることになりました☕️
なんだかあっという間のようで
1回1回が記憶に残るようなとても濃い時間だった気がします。
スタートした当初は初めましての人はほとんどいなく、私の友人たちが中心となって遊びにきてくれて。「本当に需要あるのか?w」と疑問を持ちながらも、友人たちが色んな言葉をかけてくれるなかで勇気をもらいながら1回1回の時間を重ねてこれました。
そして、今のたじカフェのコンセプト『自分に「余白」をつくる』というハッキリとした表現は、実ははじめからあったわけじゃないんです。
ただ今も大切にしている「人と人との出会いを純粋に楽しむ場」「フラットに自分の素でいられる場」「話したければ話し、聴いていたければ聴いてもOKな自由な場」というものは、1回目からずっとありました。
『余白』という言葉は、7回目くらいでしょうか。
参加してくれた人たちが「余白があっていいですね」という感想を伝えてくれてから、あっ確かに!と思えて、そこから公にその表現を使うようになっていきました。
有り難いことに周りの人から
「たじカフェをココまで続けるのってすごいですね!」「月2回もやって、よく毎回人が集まるね」「この絶妙な場は、どうやったらできるの?」という言葉や質問をよくいただきます。
あまり言葉にしてきませんでしたが
この3周年のタイミングで、『たじカフェの場づくりは、こんなポイントで生まれてるよ!』という裏側みたいな話をできたらなと想い、この記事を書いています。
「自分も、場をつくりたい(すでにつくっている)」という想いをもっている方には、何か参考になるかもしれません。
結論から言えば、このたじカフェは
何をやりたいかよりも、『やらないことを決めることからはじめた』というのはとても大きいなと感じています。
具体的には・・
①主宰者だけど、無理に進行役をしない
②ビジネスや人脈目的の場にはしない
③全員が、無理に話さなくてもいい
④わかりやすいメリット(意図)を表現しない
⑤自分が心躍らないものはやらない
こんな「やらないこと」を決めています。
①主宰者だけど、無理に進行役をしない
「主宰者は、司会進行するものだ」と私の中で常識があった。
もちろん初めましての人ばかりだったら場をつくるためにサポートすることはありますが、そうなると私がメインになる気がした。
そもそも私にとって「カフェ」という場所は、『そこにいる人が好きなときに話して、別に話さなくてもいい。そんな自由な場所だ』と定義していたので、このたじカフェでもそのニュアンスを大切にしたいと思いました。
そう考えた時に「主宰者が頑張って司会進行するのはやめよう」という発想に辿り着いた。ただ冒頭の常識があったので、これは少しずつ実践しながら、だんだんと定着させていきました。
②ビジネスや人脈目的の場にはしない
たじカフェは「人と人との出会いや繋がりを、純粋に楽しめる場にしたい」という想いが、はじめからありました。
ただこの表現は抽象的なので、人によって色んなイメージが起こるもの。そのなかで「自分のビジネスを広げるための営業活動・人脈づくりを目的にした人」は、たじカフェの目的には合わないなと感じました。
私自身も自営業の立場なので、この気持ちもわかるし、別に否定をしたいわけでは決してありません。ただこのたじカフェの目的には「合わない」ということだけ。
なので、そのお願いを毎回記載するようにしています。その想いに共感してくれる人が、実はとても多いんですよね。
③全員が、無理に話さなくてもいい
『ただ「いる」だけでもいい。誰かの話を「聴く」だけでもいい。思いついたことを好きなように「話して」もいい。カフェを「楽しむ」だけでもいい。』という場づくりをしています。
人なので、すごく話したい気分のときもあれば、じっくり人の話を聴きたい気分のときもあるじゃないですか。
それなのに「全員が話さないと」という空気だと、心地よくないと思うんです。そしてそんなところに『余白』は生まれないな。そんな視点から、この発想は生まれました。
これは私自身が一番実践している自負があります。
話したい時はすごく話すし、話さない時は1割も話さないことがあります。笑
④わかりやすいメリット(意図)を表現しない
よくカフェ会や交流会では「この場にくると○○が手に入るよ」という表現があると思います。ただたじカフェの場合は、『何を手にするかは「体感」した人が感じとってもらえたらいい。そう考えると、コンセプトだけを大切にして、あえてメリット(意図)を決めないことを大切にしよう』と決めました。
たじカフェにどうしてきてくれたの?と聴くと、9割以上の方が「なんか、気になって」「なんか、面白そうで」「なんか、ピンっときて」という返答をしてくれます。
この「なんか」というのはとてもいいなと。直感で集まるからこそ、不思議といつも「共通のテーマ」がある人が集まる場になっているのかもしれません。
⑤自分が心躍らないものはやらない
たじカフェが30回が経ったころから、お客さんから色んなアイデアやアドバイスをいただけるようになりました。
そんな声に触れるなかで「もっとお客さんがリピートしてくれるように色々と企画とかやった方がいいのかな?」とか、「人にきてもらうには自分の行きたいカフェよりも、アクセスのいいカフェの方がいいかな?」とか色んなことを考えるようになった。
ただどこかモヤモヤしていると、お客さんたちが『たじーさんが心躍らないことは結局続かないし、そんな頑張ってやられてもたじーさんに余白を感じないのは嫌だから、無理にやらなくていいんじゃないかな?』と言ってくれたんです。
その瞬間、「そうだよな」と。きてくれる人のことは無意識に考えているだろうから、そこで「自分が心躍ることをやる」をするとちょうどよくなるんじゃないかなと。
そうやって、たじカフェにきてくれた人たちがいて、今のたじカフェがあります。
(こういうのとてもうれしい)
上記で紹介した「5つのやらないこと」は、人によって出てくる答えはちがうと思います。
『自分にとってのやらないことは何かな?』と一度立ち止まって考えて、そこから出てきた答えを取り入れるだけでも、何かが動き出すはずです。
◾︎ 自分のライフスタイルに合わせている
あと、もうひとつ。
これはどちらかというと「わたし限定感」が強いので、再現性があるかわからないんですが。笑
私のなかで、このたじカフェは『私の日常(ライフスタイル)に根ざした活動になっている』ということがとても大きい。
どういうことかというと。
私はそもそもたじカフェをはじめる前から「カフェ」という空間が好きで、10年前くらいから趣味の1つで色んなカフェを巡っていたんですね。だから、場所選びをするときにも「カフェの選択肢は多い」のと、「実際にいったことがあるからそのカフェの雰囲気やレイアウト、人の流れ」を知っているわけです。
「場所選びに苦労する」という問題が、初めからクリアされていました。
また、私はたじカフェを開催する以外にも、仕事やプライベートで、基本「カフェ」にいるのが日常です。
なので、もし参加者がゼロでも若干残念な気持ちにはなりますが、その時間をそのまま仕事や自分のやりたいことに注げるので、むしろ「時間ができてラッキー!」という気持ちになります。笑
これが「集客!集客!!」みたいな焦りや必死さを和らげてくれて、圧がないから結果人が集まるのかなと。
そこに「収益目的の活動ではない」と最初に決めたことも合わさって、ストレスが限りなく少ない。
色んなことをシェアしてきましたが
この場づくりのアイデアの根っこは『自分(たじカフェ)が大切にしているものを最も大切にできるやり方は何だろう?自分にも優しいやり方は何だろう?』という問いがあります。
お客さんのためにとか、主宰者とはこういうものだとか、を出発点にしない。まずは『自分から』です。
この問いと向き合いながら、そこから生まれたアイデアをトライしながら、周りの人にもアイデアをもらいながら、今があります☕️
何かの参考やヒントになったら、幸いです^^
◾︎ 今たじカフェに起こっている、新しい流れ
最近は有り難いことに、たじカフェに参加してくれた人たちが『自分の大切な人(パートナー、お子さん、友人)』に紹介してくれたり、一緒に連れてきてくれるような流れが生まれてきています。
自分の大切な人を紹介できる場所。
そのひとつに、このたじカフェがなれているのかと思うととてもうれしいです!
そんな感謝の気持ちを抱きつつ
これからも「良い意味で」変わらずに、『自分に「余白」ができる場』として参加してくれる皆さんと一緒に育てていきたいと思います。
また、このたじカフェは、『生涯』やっていきたいなと思っています。
やり始めたときには生まれなかった夢が、今はあります。
それが、今参加してくれている子どもたち(赤ちゃん〜小学生・中学生のお子さん)が、大人になっていくプロセスのなかでまた再会できるような場にしたい。
(そう考えると、最低でもあと10年は続くw)
そんな長いスパンで考えているので!
ぜひピンっときたタイミングに遊びにきてもらえたらうれしいです^^
心地よいカフェで、いつも皆さんを待っています☕️
4年目のたじカフェも、どうぞよろしくお願いします!!
この記事へのコメントはありません。